こんな場合は依存度のチェックをしてみましょう
二日酔いで仕事が捗らない
起きられず会社に遅刻
「また遅刻か、たるんでるぞ!」
上司に怒られ、平謝りするCさん。今月に入ってすでに3回目の遅刻です。うなだれて自分の席に着くと、その様子を見ていた隣の課の同期からスマートフォンにメッセージが届きました。
『どうした? どこか体でも悪いのか?』
『いや、そういうわけじゃないけど……二日酔いで起きられなかった』
『二日酔い? なんだよ、心配して損した』
「おい!」再び上司の怒鳴り声。「スマホなんかいじってないで早く仕事しろ!」
Cさんはあわててパソコンを起動させます。
体に残ったアルコールのせいで
全身がだるい。胃がむかむかする。頭痛がひどい。仕事に集中しようとパソコンに向かうものの、二日酔いの苦しみがCさんの邪魔をします。
「今日中にこの資料を仕上げて提出しないといけないのに……」
気持ちはあせりますが、頭も体もうまく働いてくれません。画面上のファイルを一旦閉じ、ため息をつくCさん。そのとき1通のメールが。
『お世話になります。先日お願いしていた見積作成の件、いかがでしょうか? 今日の午後には確認したいのですが』
「しまった!」思わず声を上げるCさん。背中に汗がにじみます。
「すっかり忘れてた、今から間に合うかな」
時計はすでに11時30分。Cさんは昼食をあきらめることにしました。
そして許されないミスが
翌朝。オフィスに駆け込み、ぎりぎり遅刻をまぬがれたCさん。しかし、全身がだるい。胃がむかむかする。頭痛がひどい。今日も二日酔いです。
席に着くと、デスクの電話が鳴ります。Cさんが受話器を取ると、
「一体どういうことだ!」
その怒りの声は、Cさんが昨夜のうちになんとか仕上げた資料を提出した得意先でした。声はさらにヒートアップします。
「送ってもらった資料、お願いしたことは反映されてない、データは正確じゃない、誤字は多い。うちの社名まで間違えてるじゃないか!」
「す、すみません!」
受話器に向かってひたすら頭を下げながら、Cさんは後悔の念に駆られます。ストレス解消のために、つい一杯。がんばったご褒美に、また一杯。何かと理由をつけて毎晩飲んでしまう。二日酔いで仕事に影響が出てしまうとわかっていても、飲酒をやめられないCさん。
「本当に申し訳ありません、すぐにやり直します……」
だめだとわかっているのに飲んでしまうことが問題
二日酔いのせいで仕事に影響が出てしまったら、次からは同じ過ちを起こさないよう気をつけるものです。しかし、アルコールに依存した状態に陥っている場合は、頭でだめだとわかっているのにお酒での失敗を繰り返してしまうことがあります。