飲酒のリスクを避けるために
「趣味・好み」と思っていた飲酒で
問題が起きていませんか?
従来の典型的なアルコール依存症患者さんは、「アルコール中毒」や「アル中」などと呼ばれ、泥酔して大声でどなり、暴言を吐いて暴れまくるような方が多く見受けられました。しかし、最近のアルコール依存症患者さんは社会的問題行動があまり目立たない静かな方が多く、全体的に重症の方が減少し、軽症化している傾向がみられます。アルコール依存症はより身近な病気になりつつあります。
こんな場合は飲酒習慣を見直しましょう
ゆくゆくは飲酒が原因で
病気になる恐れも…
多量のお酒を習慣的に飲み続けると、胃や肝臓などの消化器系だけでなく、心臓や脳など全身の臓器に障害が起こる可能性があります(下図)。飲酒により引き起こされる主な病気として、肝障害や高血圧、脳神経障害(睡眠障害、認知症、アルコール依存症)などが挙げられます。また、アルコールはがんの発症リスクを高める危険因子としても知られています。世界保健機関(WHO)は、お酒は30種類以上の病気の原因であり、200種類以上の病気と関連していると報告しています。
飲酒により引き起こされる主な病気

名誉教授 齋藤利和
医療法人社団 健育会 湘南慶育病院
副院長 堀江義則
飲酒により
引き起こされる病気
お酒の量を減らしてみませんか?
日本の人口のおよそ100人に1人はアルコール依存症を生涯経験すると言われています。
アルコール依存症は、習慣的に飲酒をする方であればどなたでもなりえる身近な病気です。
「アルコール依存症」について
知っていますか?