監修:筑波大学 健幸ライフスタイル開発研究センター長 筑波大学医学医療系 地域総合診療医学 准教授 吉本尚先生

飲酒により引き起こされる病気

睡眠障害

不眠を解消する目的で飲酒する(寝酒する)方は、一見、「寝つき」が良くなったように感じるかもしれません。しかし、慢性的なアルコールの摂取は、中途覚醒や睡眠の質を低下させます。

実際に、日本人の中で「不眠を解消するために飲酒をすることが週1回以上ある」と答えた方は男性48.3%、女性18.3%存在し、不眠を解消するために睡眠薬を服用する方(男性4.3%、女性5.9%)よりも多いことが報告されています1)。しかし、不眠を解消するために寝酒しているにもかかわらず、早朝に目が覚めてしまったり、途中で目が覚めてしまったり、うつ症状などの不調を感じている方は少なくありません。

さらに、不眠の解消のためにお酒を飲むことを続けていると、お酒の効果が弱くなることで同じ効果を得るためにお酒の量が増えたり、お酒を飲むことをやめると反動で眠れなくなったり、結果的に寝酒が習慣化する可能性があるため注意が必要です。このように不眠が悪化すると、さらに飲酒に頼り、飲酒量が増加するといった悪循環に陥る傾向があります(下図)。眠るためにお酒を飲んでいる方は、一度専門医に相談をしましょう。

アルコールの睡眠への影響

入眠を一過性に促進するため寝酒、慢性的なアルコールの接種、中途覚醒の増加・睡眠の質の低下、飲酒量の増加、入眠を一過性に促進するため寝酒、という悪循環が起こります。

文献

  • 1)Angarita GA. et al. :Addict Sci Clin Pract. 2016;11:9.

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