こんな場合は飲酒習慣を見直しましょう

飲み始めたら止まらない

定年退職の送別会で

「Eさん、長年おつかれさまでした。それでは乾杯!」

今日で定年退職を迎えたEさん。後輩たちが開いてくれた送別会で、懐かしい思い出話に花を咲かせながら、大好きなお酒が進みます。

「しかしみんな、よく飲むなあ」

「何言ってるんですか、いちばん飲んでるのはEさんですよ」

楽しいひとときはあっという間に過ぎていき、気がつくと、もう終電ぎりぎりの時間に。駅への道を急ぎながら、後輩の一人がEさんに尋ねます。

「Eさん、明日からはゆっくり過ごせますね。旅行とか何か予定はあるんですか?」

「うん、まあ」Eさんの表情が曇ります。「いろいろとね……」

心の隙間を埋めるために飲む

ずっと仕事一筋で生きてきたEさんは、自由な時間をどう使っていいのかわかりません。新しい生活が始まって1カ月。本を読むか、お酒を飲むくらいしかすることがなく、退屈で仕方のない毎日です。つい、用事もないのに勤めていた職場に電話をかけてしまいます。

「おつかれさま。どうだ、例の仕事は順調に進んでいるかな?」
「Eさん、すみませんが、これから会議なので」

冷たく電話を切られてしまったEさんの心に、猛烈な寂しさが押し寄せます。

「しょうがない、酒でも飲んで忘れよう」

守ることのできない“あと一杯だけ”

昼過ぎから飲み始めて、いったいどれくらい飲み続けたでしょうか。窓の外はすでに真っ暗です。

「仕事をがんばった後の酒はうまかったなあ……」

飲んでも飲んでも以前のように気持ちよく酔うことができず、止めどなく飲み続けてしまうEさん。じつはここしばらくの間、こんなお酒の飲み方を繰り返しています。

「今日はもう終わりにしないと。よし、あと一杯だけ……」

この日5回目となる“あと一杯”を飲み干した頃、時計の針は深夜12時を指そうとしていました。

アルコールに対する「耐性」の形成

習慣的な飲酒を続けることで、これまでと同じ酒量では酔えなくなってしまう場合があります。このようにアルコールへの「耐性」が形成されていくのと併せて、ストレスで飲酒量が増加してしまったケースをここではご紹介しました。軽度のアルコール依存症が疑われる事例です。

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