監修:筑波大学 健幸ライフスタイル開発研究センター長 筑波大学医学医療系 地域総合診療医学 准教授 吉本尚先生

こんな場合は相談窓口や医療機関に相談しましょう

わかっちゃいるけど止められない

大学の仲間と一気飲み

大学のゼミの懇親会に参加したGさん。盛り上がった勢いで、仲間たちとお酒の一気飲みを始めてしまいます。テキーラグラスを高々と掲げ、「せーの!」の掛け声とともに飲み干す面々。1杯、2杯、そして3杯……グラスを空けるたび、次第にGさんの意識から周囲のどよめきが遠くなっていきます。

「……先輩! 大丈夫ですか! しっかりしてください!」

そして最後にGさんが聞いたのは、救急車のサイレンの音でした。

急性アルコール中毒になって反省

急性アルコール中毒による入院から無事退院したGさんは、平身低頭、両親に謝ります。

「心配かけて、すみませんでした……」

厳しい表情の父親は、「もう就職活動も始まるんだから、気を引き締めなさい」

母親も苦い顔で「前から飲み過ぎだと思ってたのよ。二日酔いで大学やアルバイトを休んでたこと、知ってるんだからね」

ぎくりとしてバツが悪そうに下を向くGさんでしたが、すぐに顔を上げ、

「俺、心を入れ替えるよ。もう酒は飲まない。就職活動、絶対がんばるから」

就職活動での失敗

就職活動を続けるものの、なかなか内定が出ず、次第に不安やストレスを感じるようになっていくGさん。眠れないことも増え、再びお酒を飲み始めてしまいます。日に日に増えていく飲酒量。数ヶ月が経った頃、お酒を飲む量や頻度は以前よりも多くなっていました。

そんなある日、一社から最終選考に進んだとの通知が届きます。

「やった!」

面接を翌朝に控えた前の夜、いつものように寝酒の缶ビールを飲むGさんでしたが、

「よし、あと1本だけにしておこう。明日に備えて頭をスッキリさせておかなくちゃ」

しかし、あと1本のはずが2本、3本と止まりません。結局いつもと同じ量を飲み干し、いつのまにか大きないびきをかき始めているのでした。

けたたましく鳴る携帯電話。はっと目を覚ますGさん。その時にはもう、大事な面接の時間は過ぎてしまっていました。

問題になるとわかっていながら飲み続けてしまうのは要注意

急性アルコール中毒や、遅刻、欠席・欠勤など、社会生活で問題を引き起こすとわかっていながらお酒を飲み続けてしまう場合は、アルコール依存症の初期の可能性があります。

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